管理代行とサブリース、賃貸管理の方向性で選ぶ
賃貸管理
賃貸管理において悩みの種となるのが「管理方法」です。専門の業者に任せるものには大きく分類すると、「賃貸管理代行」と「サブリース」の2つがあります。でも2つの違いを理解していないと、選択して任せることは難しいはずです。賃貸経営者には欠かせない情報をお伝えしていきます。
賃貸管理を業者に任せたいけど選ぶ基準は?
日々の管理は賃貸経営の成功の秘訣だと言われています。賃貸経営がうまい人は管理がうまいという証拠です。
賃貸管理を業者に任せる方法には「賃貸管理代行」と「サブリース」があります。
しかし経験値が浅いと、違いがわからず選ぶ基準が難しくなります。専門的な内容となるので、身近に相談できる相手がいないと解決方法がありません。
どちらも資産運用のノウハウをもったプロですが、選ぶ基準は“それぞれの特徴をインプット”することです。
今回は、賃貸管理代行とサブリースについてわかりやすく解説していきます。
賃貸管理代行とサブリース
賃貸管理代行とは
すべての管理を自分で行う経営者もいますが、リスクと負担が大きい経営になってしまいます。
管理業務を業者に任せる場合、まずは「運用スタイル」を把握するところから始めましょう。
一部の管理業務を行ってくれるのが賃貸管理代行です。
入居者募集、クレーム対応、契約更新、家賃滞納催促といった賃貸管理には欠かせない業務を請け負ってくれます。
費用は家賃のおよそ5%前後と設定されているので、低コストの費用で管理業務を任せられるのがメリットです。
管理は行ってくれますが、入居者が決定しないとオーナーには収益が入ってこないことがデメリットとして挙げられます。
また、契約期間も2年前後で更新が必要となるケースが多いです。
サブリースとは
一般的に「一括借り上げ」とも呼ばれます。
所有している物件をサブリース会社に借り上げてもらい、運用された収益の一部を受け取ることができます。
管理代行とはちがって、管理業務の“すべて”を請け負ってくれるのがサブリースです。
入居者がいなくても「家賃保証制度」があるため、安定しているのが最大のメリットとして挙げられます。
しかし、費用は家賃の10%前後と高めに設定されています。
入居者の決定もサブリース会社の業務となり選べないのが難点です。
選ぶ基準はオーナー次第
賃貸管理は専門的な知識が必要になってきます。
入居者とのトラブル、予想外の出来事が起きることもあるので、賃貸管理を委託することは安定した運用につながるといえますね。
空室時でも家賃収入を得られる安心を取りたい人はサブリースを選択、時間にある程度の余裕があり経営マネジメントを行いたい人は賃貸管理代行を選択するのがよいでしょう。
しかし、最終判断はオーナー自身です。
賃貸管理代行とサブリースの特徴をインプットして選択してください。
文/伊藤 基衣